液体の宝石 ─ 香水の話
香水とは
"液体の宝石"と言われる香水を広義に解釈すれば、パルファン(香水)、パルファンドトワレ、オーデトワレ、オーデコロン等があり、狭義には香水そのものですが、要は香料をエチルアルコールに溶かし冷暗所で暫く保存熟成させろ過したもので、香料がアルコールに対して多い少いによって分類名称が変り、更にその香料の原料によって価格も変わるのが一般的です。
香水の分類
- オーデコロン ─ 香料約2〜3%+蒸留水10%+エチルアルコール
- オーデトワレ・パルファンドトワレ ─ 香料約4〜5%+エチルアルコール
- 香水(パルファン) ─ 香料10%〜25%+エチルアルコール(蒸留水不使用)
香水の原料
香料の製造会社には天然香料と合成香料があります。勿論、天然香料の方が高価であり合成香料の方が安く出来るのが一般的ですが、天然香料の内、植物の花・葉・根・茎・果実等から取ったものでもその年の天候その他の事情によって出来不出来がきまります。
その香りの調合には永年その仕事にたずさわり、調香師として立派な香水を創る人の鼻次第と言う訳です。天然香料の原料には植物の他に動物から取ったじゃ香・海狸香・竜延香等が処方して創られます。これだけではなく、近年人造香料のアルデヒドの研究により、これ等を処方したものが主な香料の原料です。
又、その香りの主流になる香料の種類により大別し十数種の香りに分類されますが、フローラル調(花の香り)・スパイス調・オリエンタル調・グリーンノート調がほとんどです。その香りの基調となるものは、バラの香りとジャスミンの香りと言われております。
さて、原料関係特に天然香料の主産地であり、フランスの地中海沿岸の温暖な気候風土を利用した原産地に香料製造会社の多いグラースがあります。化学香料はむしろドイツ・スイス等が有名です。
大底の香料会社には研究室があり、その室の中には何百・何千の香料見本があり、その中から何十・何百もの原料を調合して香水見本を創り、香水製造会社へ売り込むのです。香水製造会社は更に自分の研究室で充分に検討を加え、初めてその香水の名称を命名し、容器をデザインして発注するのが一般的であります。
今、世界で香水と言えばフランスと言われる位、切っても切れない位有名になっておりますが、たしかにその製品と価格では他の国より良いものが多いようです。長い歴史と風土と良質アルコールのお陰で、フランスの誇る産業として当分の間世界のトップを行く事と思います。
香水と日本の生活
日本の一流メーカーも香水だけは原料の多くをフランスから買い入れており、更に完成品をフランスから買い入れて日本に紹介されているのが現状です。
今迄、日本人は良く入浴する清潔な国民であり、そして一般的に菜食を好むので体臭が少ないと言われて参りましたが、最近では食生活の面でも欧米化され、あまり欧米人との差がなくなって来た為、香水類が生活の潤いとして徐々に使用されて参りました。
たしかに香りのない生活は味のない生活だと言われます。もし、松茸に香りがなかったら、また鰻の蒲焼きに匂いを感じなかったらどんな味になることでしょう......?
大いに良い香りを楽しみましょう。本来香水は、自分だけ楽しむものではなく、むしろ周囲の人々に好感を与える方が多いことと思います。香りはしばらくすると自分自身にはあまり強く感じなくなるからです。
使い方・保存方法
まず第一にTPO、即ち時と場所ですが、朝から香水を使うよりオーデトワレを一寸スプレーして見たら如何でしょうか。また入浴後にはオーデコロンもさわやかです。夜のパーティ等におでかけの時には香水が必要ですね。
香りの持続時間の目安
- 香水(パルファン) ─ 約1日
- オーデトワレ・パルファンドトワレ ─ 約2〜3時間
- オーデコロン ─ 約1時間
香りの種類もたくさんございますので、自分の好みと、出向く場所との調和が必要です。もし、御不幸のある場所に強烈な香りの香水をつけてお出かけになれば、不謹慎な方として他の方からひんしゅくを買うことになるでしょう。
香水を使わないで長く放置したり、日光や電灯・蛍光灯等を受けますと直ちに色が変ってしまい、香水の品質を落しますので光を受けない暗い場所に保存して下さい。また、蓋をあけた後に長く使用しなければ、アルコールが蒸発して香水が真黒になることがありますので、なるべく早くお使いになる事が肝要です。
香水は前述の様に、何十・何百の香料とアルコールの調合に依って出来ておるため、非常にデリケートなものですから、素人の方が違う香水を混合させて使用する事は避けた方がよろしいと存じます。
香水はなぜ高いか
香水の価格が何故高いかと申しますと、原料の内でも天然香料の高いものが調合されておるからです。例えば、白バラの花5,000kgの花から僅か1リットルの香料しか取れません。ジャスミンのあの小さな花から香料を集めるのかと思うと、大変なことだと考えられます。ですから香料の良いものは、1リットル当り純金の倍以上の価値があるそうです。
それからフランスの香水には特にガラスビンも良いものを使用しており、中には有名なバカラやラリック等の素晴しい容器に入れたものもございます。本当に香水に関しては世界一を誇るだけのことがあります。
香水の主産地フランス
何故フランスが世界の香水の主産地になったかと言いますと、地理的にフランス南部の地中海を臨むプロヴァンス・アルプス・コートダジュール地方の気候温暖な土地に、たくさんのお花畑があり、昔この地方では皮革産業も盛んであり、革手袋は香りをつけて売られておりましたが、ある時政府が、香水や皮革製品の様な贅沢品に高率の税金をかけたので、皮革加工業者はすぐ隣りのイタリアに工場を移したのが、イタリアが皮革加工が盛んになったと言われております。
香料の原料になる花作り農家はお花畑を動かす事が出来なかったので、そのまま南フランスの地中海沿岸に残って花作りをし、香料を長い間作っておりました。従って今日香水と言えばグラースと言われる程の主産地になったと伝えられております。
しかし、今日の様に香水が一般の人々に使われる様になったのは、この様な高価な香料に化学香料をまぜることにより、価格をおさえることが出来る様になったからです。
それに今世紀の初め、第一次大戦でアメリカの兵士がヨーロッパに出征し、故国に凱旋する時フランスの香水を持ち帰ったのが、アメリカでの香水の使用が爆発的に流行したと言われております。丁度日本でも第二次大戦後の終戦後、進駐軍のPX等から流れて香水が日本の女性にもたくさん使われたのと似ており、香水と戦争は何か関係がある様です。
税のプロムナード ─ ルンルン・キャンプ
へ森へ行きましょう 娘さん ルンルン気分で、キャンピングカーに彼女を乗せて、ひとっ走り。森林浴をしながら、彼女の手づくりの料理を楽しむキャンプ ─ 今夜は最高!
ヤングの間では、このキャンピングカーがウケています。無粋な話題で恐縮ですが、このキャンピングカー、物品税がかかっているんです。メーカーの出荷価格の22.5%が税金で小売価格に含まれています。
気分がこわれた、ですって? いいじゃないですか、その税金は道路の建設や自然保護などにも使われて、キャンプを楽しむあなたに、ちゃんと戻ってきているんですから。
