今日から、貴方もグルメになれる法
口に入れば何でも食べた時代から、アッというまに一億総グルメ時代となってしまいました。
この食欲という欲、人間の場合は、知的となって、あくなき追求が始まり、料理関係の本が書店の店頭を占領しはじめました。
"うまい店の本""地方料理""各国料理""レストラン案内"はては、材料、手づくり etc. もうかぞえあげればきりがなく、はては評論家まで出現、また、テレビでは、世界中を食べ歩き、寿司や赤飯のルーツをたずね、昔の食事を再現、うまい、まずいの大論争。どうも、グルメぶらないと気に入らず、グルメでなければ知識人ではなさそうな今日です。今回は、流行に遅れることなく、一日も早く、本当のグルメになる方法を考えてみました。
本当のグルメになるには、本の中、テレビの画面をとおして知っているだけでは、それは、目が味わったり、目が美味だったりしただけであります。私達は、自分の口で味わい、舌がおいしいと感じ、本人がなっとくしなければまずいけないのです。"おいしい"の一言においても、大変個人差があって、生れ育った場所や環境、男女差、年令によっても異なります。また、味覚は、その人自身の味に対する興味度により変化もします。
グルメ入門
自分が"おいしい"という味を理解したり、うまい店のレパートリーがあり、うまい自分に合った料理数を知っていることが、グルメのための必要条件です。
そこで、どうすれば、うまい味の店、うまい味の料理を見つけられるか、まず、友達がうまいといった店に行って食べてみること等の仲間の情報が一番です。料理も色々食べてみて、好みの料理とうまい料理とに分ける事が大切です。また、その店のムード、サービス、衛生度、食器なども採点の対象と考え、毎回、それらを含めて、その店の点数を自分自身でつけたりして頭の中に入れておくことです。
貴方もグルメか!
まず家庭の味がベースです。家族揃ってママの手作りの味を楽しむ毎日の食事が一番大切な事です。毎日を大切にすることは、自分を大切にすることですから、体を大切にする為の食事をしましょう。料理は良い体調で、おいしく食べたいものです。
イタリア人のように"マンジャーレ(食べる事)"が生きがいなんて、すごく明るく楽しいものです。月に一度ぐらいは心に残る食事をすることも、グルメに一歩近づきます。
外食といっても昼食のように、仕事の合間に空腹を満たすだけなんて外食とはいえませんし、学校給食の続きのような家庭料理では淋しい限りです。愛する家族といかに楽しく食事をするか考えることも、本当のグルメだと思います。それに基づいて店のレパートリーを収集して下さい。
心のひき締るような高級ムードの店、味が良くてオーナーが職人でリラックスして本物の味を楽しめる店、家庭料理のような気がきいた味の店、寿司屋のように家庭では材料が集められない店 etc... このように食べる料理または店をわけるのもよいと思います。
グルメ家族は、主人が外食のレパートリーを沢山持つべき努力(仲間からの収集等)が必要でしょう。家族の年令、ムード、人数、予算等をよく考え、適切な店に入ると、家族や友達などからグルメと見られることは必定です。このようになるためには、日頃から、色々の事を念頭において食べ歩くと良いでしょう。例えば、人数が多いので中華料理、老人がいるので日本料理、彼女と二人なのでムードのあるフランス料理、ワイワイやりたい時はイタリア料理、ちょっと変った料理が食べたい時には、インド・タイ・アフリカ料理等の店を知っておくのも良いものです。
また、予算も少なく、人数の多い時にはカンボジア料理、これではアクが強くてという人向きには、スパゲティの一品にワインをあしらっただけでもリッチな感じがしてきます。このように考えてみますと、新宿に住む私達は色々の事を知っていることに気がつきます。本当はとうの昔に貴方もグルメだったのかも知れません。
これで貴方もグルメだ!
色々の店を知っている貴方が、一層グルメになるには、ある料理の店に入ってからが問題です。まず、一番最初の勉強は、メニューを見てからはじまります。給仕、オーナーなど、オーダーを取りに来た人と相談しながら、その時の自分達のメニューを作ることです。ここでは、まず、今日は何が美味か、量はどのくらい、自分達の味の好み、昨日は何を食べたので、アッサリしたものが食べたい等、質問したり、自分の希望をはっきり言うことが大切ですし、食べる順序は自由ですし、残さない量をオーダーすることも大切です。
また、自分の食べたい物を決める時、2〜3人で食事をする場合でしたら、同じ物をオーダーせず、スープやメインディッシュは、色々な物を選ぶのも、自分の好みを発見するチャンスです。
料理と酒
料理が決まると、その料理に合った酒を決める番です。
中国料理には中国酒、日本料理には日本酒、各地方の料理にはその地方の地酒、西洋料理にはその国のワインが食事を一層おいしく、また楽しくしてくれると思います。
また、人によっては、口になれた酒が一番良いといわれたり、夏はビール、冬も暖かい部屋でビールという人もいますが、やはり、料理に合わせて、その国、その地方の酒を選びたいものです。
ホテルなどで料理(西洋料理の場合)をオーダーすると、テーブルに酒の相談にくる人(前からコップのようなものを下げた人)"ソムリエ"というのですが、酒、特にワインの専門家です。酒を選ぶ時には、このソムリエに相談して決めるのが良い方法だと思います。
酒は、気持をリラックスさせ、食欲増進にもなりますので、大切な食事を楽しくするためにも必要なものです。
良くワイン通の人が、何の銘柄の何年ものがうまいといいますが、それは本の上の話、自分の口に合うとは限りません。
自分の口に合うワインにめぐり合うには、料理を選ぶ時と同じように、その時の体調、日頃飲んでいる酒、ワインなら、国名、銘柄、甘口か辛口か、酸味の強弱、量、価格等もソムリエに相談すると良いでしょう。安価な酒を希望すると、はずかしいなどと思ってはいけません。代金を払うのは自分自身です。
ソムリエも、貴方に相談に行く前に、料理のオーダーを見て、手持ワインのリストの中から3段階ぐらいを頭にえがいていくそうですから安心して下さい。ワインも日本酒がその地方の料理にはその地方の地酒が合うと同じように、その国の料理にはその国のワインが一層良く合うのです。
また、私達は、西洋料理については知識が少なく、色々の事をこまごま相談するのがわずらわしいとお思いの人は、料理人とソムリエの方がコーディネイトした食事をとるのが良いでしょう。
何となく、食通が食事をするムードが出てきました。
イタリア料理について
ここで、イタリアワイン・ソムリエ技能コンテストで入賞された、野田宏子さんが、新宿の「ホテル・センチュリーハイアット」に勤務されておりますので、実際に仕事にたずさわっている方に教えを希いたいと、同じメニューを食し、感想等を聞き、舌のレベルアップを計ることが大切だと、訪ねてみました。
プロが選ぶイタリア料理
一度、ワインと共にお試し下さい。
野田宏子さんは、フランスワインの気品とイタリアワインの明るさのある、カリフォルニアワインがお好みのようです。ただし、イタリアに旅行してみると、その土地、土地で生まれたワインが、やはり最高だそうです。
もし、女性だけの場合でしたらスパークリングワイン(シャンパン)も向いているそうです。
また、料理にワインを合わせる場合の基準も一応あるそうで、その基準としては、ソムリエは、その料理の材料やソース等を基礎にするそうで、料理とワインの組合せもレポートしましたので、貴方が選ぶ時の参考にして下さい。
イタリア料理とワイン ─ 典型的組合せ
| 料理 | ワイン |
|---|---|
| スープ | |
| オニオンスープ | マリーノ Marino(ローマ近隣の白ワイン) |
| ブルセッカ brusecca ─ 白いトリュフのスープ | ヴァルテリーナ Valtellina(北イタリア赤ワイン) |
| パスタ | |
| タリアテッレ ヴェルデ コン プロシュート ─ ほうれん草入りパスタとハムをあえたもの | サンジョヴェーゼ ディ ロマーニャ Sangiovese di Romagna(赤ワイン 軽い味わい) |
| フェットチーネ fettucine ─ きしめん状のパスタ | エスト!エスト!!エスト!!! Est! Est!! Est!!!(ローマ近隣の白ワイン) |
| スパゲッティ コン レ セッピエ ─ すみいか入りパスタ | エトナ ビアンコ Etna Bianco(シシリ島の白ワイン) |
| 魚 | |
| バッカラ アッラ ヴィチェンティーナ ─ メルルーサのムニエル | ソアーヴェ Soave(辛口 白ワイン) |
| フィレット ディ デンティチェ アル グラタン ─ 鯛の身グラタン | ヴェルディッキオ Verdicchio(辛口 白ワイン) |
| トロータ アル ポモドーロ ─ ますのトマトソース煮 | イスキア ビアンコ Ischia Bianco(辛口 白ワイン) |
| コッツェ フリット ─ ムール貝のフライ | オルヴィエート Orvieto(中部イタリア 辛口 白ワイン) |
| 肉 | |
| タッキーノ アッロスト ─ 七面鳥のロースト | バローロ Barolo(北イタリア 辛口 赤ワイン) |
| ビステッカ フィオレンティーナ ─ Tボーンステーキ | キャンティ Chianti |
| オッソブッコ アッラ ミラネーゼ ─ 仔牛の骨つきすね肉の煮こみ | オルトレポ パヴェーゼ ロッソ Oltrepo Pavese Rosso(北イタリア 辛口 赤ワイン) |
| アッロスト ディ マイアーレ ─ ローストポークのカラーブリア風 | チロ ロッソ Ciro Rosso(南イタリア 辛口 赤ワイン) |
| トルネド アッラ ロッシーニ ─ ステーキロッシーニ | ロッソ ピチェーノ Rosso Piceno |
| グーラッシュ goulasch ─ ハンガリー風シチュー | カベルネ Cabernet(Grave del Friuli)(北イタリア 辛口ワイン) |
店の人と話をしたりしながら楽しく食事をしていると、2〜3時間で世界を一周したり日本を一周した気分になれます。
なお、プロの人と食事をすることもグルメになる方法です。