趣味のコーナー ─ 山のハナシ
林時計店 林 秀一
酒は百薬の長といいますが、少しばかし度を過し、山登りの話をしたばっかりに、山の話をすることになりました。
私の趣味も年令とともに変ってまいりまして、20代の頃はスキーに夢中になり、30・40代の頃は魚釣りに凝りましたが、10代の頃から始めて、今でも続いているのが山登りです。それで、いつまでも元気よく山登りが楽しめるように、西條さんが青梅マラソンに出場した話に発奮し、45才頃からは朝のジョギングにも精を出しています。
谷川岳の思い出
私がよく登る山に谷川岳があります。昭和28年この山で弟が22才の若さで遭難しまして、それ以来、2・3年に1度はこの山に登り、弟を偲んでいるのです。
山登りの楽しさ
さて、山登りの楽しさですが、日頃、コンクリートに囲まれ排気ガスの中での生活から解放され、雄大な自然の中で青葉や木々の匂いのする清浄な空気を吸い、確かな土の感触をかみしめながら歩くことです。
身も心も、真から洗われるここちがします。そして、山頂で飲むカンビールの味です。
ですから、1ヶ月も山に行かないでいると、とても切なくなってくるのです。
山登りの楽しさを十分に味うには、平日の山に限ります。日曜・祭日の山と違い、人も少なく、1日8・9時間くらい歩いても、2・3人の人としか会いません。
幸いなことに、私の店は水曜が定休です。それで、この休みを利用して山登りの楽しさを十分に味わっているのです。
尾瀬ヶ原の四季
私の大好きな山に、尾瀬ヶ原があります。春・夏・秋と、いつ行っても、思い出を残してくれます。
5月中頃から6月中頃までは、水バショウが咲き、湿原の向うには陽炎がもえ、自然の若さに満ちあふれています。
7月中頃になりますと、深まる緑の中でホトトギスが青春を謳歌し、カッコウやキツツキがこれに唱和します。また、黄金色のニッコウキスゲの花畑など、美しい花の季節でもあります。いつまでも立ち去り難い、そんな気持になります。
10月になりますと、紅葉の季節です。ブナの黄色、楓やナナカマドのもえるような紅が沼の黒木に混って水に写り一層と冴えます。汗ばむ夏と違い、肌寒い清涼な空気の中で、行き交う人もない木道に寝そべっておりますと、しみじみと哀愁をかきたてられます。
去年からは、登った山の記念にと、山の写真を撮り始めました。そのうちに、素晴しい尾瀬の四季の写真を紹介します。お楽しみに!
おすすめの山(いずれも奥多摩)
- 4月末頃、カタクリの花が咲く 「棒の折山」
- カタクリの花が美しい 「御前山」
- 紅いモミジに覆われる 「川苔山」
表丹沢の尾根を縦走できる体力があれば、アルプス登山も可能なのです。
皆さんも、日頃の生活から解放され、山登りの楽しさを味ってみませんか。
編集後記
「たっくす」も生まれて早や6年、11号を数えるところとなりました。
編集委員はアマ集団、なかなか兎の坂道という訳にはまいりませんが、皆様方の御指導と御支援によりどうにか軌道に乗った感じがしております。
皆様のご意見、ご要望、投稿(趣味・身辺雑記など)をお待ちしております。
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