ブックタイトルtax-vol.43-2003-a
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6コラムぉ年寄りの肺炎予防はお口の手人れから*肺炎によるお年寄りの死亡が増えている監修者柿属羹子((柏伊勢崎佐波医師会病院成人病検診センター長)増えつづけるお年寄りの騎炎による死亡●日本人の死因の篇4位は肺炎(平成11年)日本人の三大死因といえば、ご存じのとおり、ガン、心臓病、脳卒中です。では、死因の第4位はどんな病気だと思いますか。意外かもしれませんが、肺炎なのです。昔はともかく、現在では、肺炎は抗生物質などによって比較的容易に治療が可能になり、命とりになる病気とはいえなくなりました。けれども、お年寄りにとっては依然としてこわい病気のひとつになっています。しかも、最近では、脳卒中や心臓病による死亡数が一進一退の傾向を見せているのとは裏腹に、お年寄りの肺炎による死亡数は確実に増えています。厚生労働省の「平成11年人口動態統計」によると、肺炎による死亡者数は約9万4千人で、1980年(昭和55年)から1999年(平成11年)までの約20年間の推移を見ると、約3倍になっています。その約94%が65歳以上のお年寄りで占められています。とくに、人口10万人あたりの死亡率をみると、この約20年間では、年齢が高くなるにしたがって急カープをえがいていることがわかります。65~79歳までは減少しているものの、80~84歳からは1.2倍になり、85~89歳では1.4倍、90歳以上では実に1.8倍という増加ぶりです。今ではお年寄りの亡くなる原因が肺炎であるといってもいいすぎではありません。つまり、お年寄りにとって肺炎は、むしろ以前よりこわい病気となっているのです。資料:厚生労働省大臣官房統計情報懸編「平成11年人口動懇統計J. .炎 は約20年で3倍に増加している65(干人)歳100型の80 ! り60~炎40 [ご~ 96 97 98 99(年)I I1年こと唸お年寄りは肺炎にかかりやすい肺は、空気の通り道である気管支とその先端に肺胞と呼ばれる小さな袋がびっしり詰まっている組織で構成されています。この肺胞の外側は毛細血管網でとりかこまれ、ここで空気中の酸素とからだから出る二酸化炭素を交換するというガス交換が行われています。肺炎とは気管支から肺胞まで、炎症が広がった状態をいいます。肺炎の多くは、肺炎球菌などの細菌類やインフルエンザ・ウイルスなどのウイルス類といった病原体によ●肺炎によるお年寄りの死亡率3500゜。゜ 00000000032520151死亡率(人口10万人あたり)90歳以上5000''1980 85 90 95I 5年こと1肺炎は約20年で3倍に増加している65-79歳96 97 98 99(年)I l年こと1資料:口生労働も大臣官房統計情籟船編r平成II年人口動態統計Jって起こります。これらの病原体は、ふだんから口のなかや鼻腔内に住みついていたり、空気中に漂っていたりします。ですから、肺炎にかかる危険性は常にあるわけですが、さいわいにも、からだには病原体による感染を防ぐしくみが備わっています。そのひとつが、気管支の内面です。そこでは粘液が分泌され、密集した線毛で覆われています。口のほうへ向かって休みなく波打っている線毛は、そこでたいへん重要な働きをしています。たとえば、気管支に入ってきた細菌などの異物は、この線毛によってとりおさえられ、粘液とともに、せきやたんとして外に吐き出されるのです。一方、肺胞内には、免疫物質が存在していて、もし、病原体が侵入しても感染を防ぎます。このように肺胞はしっかりと病原体から守られているのです。しかし、お年寄りはかぜなどによって体力が落ちると、免疫機能が衰えてしまいます。そのため、この防御機能が十分に働かず、からだに潜んでいる肺炎球菌などが急に活発になって肺炎を起こし、一気に悪化して命とりになるのです。*食べ物やだ液が気管にはいることで起こる肺炎ごえん食べ物やだ液などが誤って気管に入ることを誤照といいますが、これが原因で起こる肺炎があります。このような肺炎はお年寄り特有のもので、誤嗚性肺炎と呼ばれています。食べ物やだ液は本来、食道に入るべきもので、普通なら気管に入ることはありません。というのは、気管の入り口の喉頭にはスプーンのような形をした喉頭蓋があり、食べ物を飲み込むときに閉じて喉頭にふたをするからです。ちなみに、あわてて食事をしたときに、食べ物が気管に入りそうになって、ひどくむせて苦しい思いをした経験を1度や2度は、お持ちではないでしょうか。このように、万が一、食べ物が気管に入りそうになっても、むせたりせきが出たりして、入り込んだ異物を取り除こうとする反射機能がからだには備わっています。しかし、お年寄りの場合、食事中にむせたり、せきをしたりすることが多いのですが、これは高齢になると、ものを飲み込むという喋下運動がうまくいかなくなるためです。歳とともに、とくに、気管の感覚がに..