ブックタイトルtax-vol.77-2020-a

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概要

tax-vol.77-2020-a

税金には、直接税と間接税という区分があります。税金を負担する人が直接税務署などに納める税金を「直接税」といい、税金を負担する人と税務署などに納税する人が違う税金を「間接税」といいます。直接税の代表的なものとして、個人の所得に課税する所得税や、会社や事業所などの所得に課税する法人税があります。間接税の代表的なものが「消費税」です。消費税を負担するのは消費者である皆さんですが、税務署には皆さんに物を販売したお店や業者が納税をします。税金が公平かどうかを考えるとき、2つの考え方があります。1つめは垂直的公平という考え方で、所得の多い人ほど高い税率で税金を納めてもらうことが公平だというものです。2つめは水平的公平という考え方で、同じものを買った人には同じ額の税金を負担してもらうことが公平だというものです。消費税は、この水平的公平の考え方による制度です。日本の税制は、この二つのバランスを取って税金を納める仕組みになっています。消費税の特徴としては、?所得税や法人税に比べて安定した税収が保たれる。?直接税より税金の負担感が少ない。ということがあげられます。消費税は売り上げに対してのみ課税するものなため、景気が後退した場合の税収の減少は、売り上げが減った割合だけに留まります。そのため、所得税や法人税より景気による変動が少なくて済み、安定した税収が保たれます。税金には大きくわけて直ちょくせつぜい接税と間かんせつぜい接税がありますが、間かんせつぜい接税の代表的なものが消しょうひぜい費税です。消費税は、皆さんがお店などで買い物をする時に一緒に支払いますが、支払った消費税は、皆さんに物を販売したお店などがまとめて税務署に納めます。消しょうひぜい費税ってどんな税金?税金を公平に納めてもらうためには2つの方法があります。ひとつは、たくさん稼いでいる人からは多く、少ない人からは少なく納めてもらう「累るいしんかぜい進課税」という考え方で、所しょとくぜい得税や住じゅうみんぜい民税がこれにあたります。もうひとつは、同じものを買った人には同じ額の税金を負担してもらうことが公平だという考え方で、消しょうひぜい費税はこの考え方からできた制度です。税金を公平に納めるとは?正しく知って考えよ 消費税って 消し ょ費う ひ税ぜ いのこなに?■ 直接税と間接税第1回■ 公平な税金とは?■ 消費税の特徴ってなに?みんなが物を買った時に負担するので、安定して税収が得られるんだよま 負 12 たっくす vol.77