ブックタイトルtax-vol.76-2019-a

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概要

tax-vol.76-2019-a

 恒例の暑すぎる夏をなんとか過ごし、これから良い季節になるのを願うばかりです。 こんな日本ですから日常のストレスの多い昨今でしょう。2人に1人はがんになる時代だそうで、御陰で、がんに立ち向かう研究が成果を上げている日本です。『今世紀中にがんは脅威でなくなる』と言うノーベル医学生理学賞受賞の本庶佑氏が、がんに対して免疫力が働くようにする治療薬の開発に貢献された研究の中身を仲眞美子先生が説明して下さいます。たっくす72号で触れた自己免疫療法との違いが分かるかもしれません。 昨年ノーベル医学生理学賞が京都大学特別教授の本庶 佑博士に授与されました。これは1992年に本庶先生がPD-1という免疫のチェックポイントを発見しこれによりニボルマブ(オプシーボ)という免疫チェックポイント阻害剤の開発につながったためです。抗腫瘍効果は科学的に証明されました。それによりこれまで日本の医師を含め信頼されていなかったがんの免疫療法が見直されることになりました。 図1では2018年の日本の死因統計の概報がありますが相変わらずがんが日本では死亡原因の第1位となっています。世界最先の高齢化に向かっている日本では生涯に癌に罹患するのは2人に1人とされています。現在健診をしていますと80歳ぐらいの方ではまだ発見されていないがんを探すのもまれではありません。■予防的原因治療■がん治療の王道手術■放射線療法■化学療法 がんの第4の治療法と期待されるようになりました。また日本では免疫細胞の培養、加工技術はがん治療法【図1】 日本の死因統計概報【図2】 がん免疫療法に関与する主な細胞がんの治療?最新の がんの免疫療法14 たっくす vol.76