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14 コラム~健やかな生活のために~!り”虹橋クリニック副院長仲員美子【医学博士/認定内科医、産業医人間ドック健診専門医・指導医】このたっくす、皆様にお届け、お読みいただける頃はだいぶ涼しくなっている事でしょう。連日の暑さで、熱中症警報が連日テレビでは放映されているので、気を付けていていらしたと思います。それでも、死亡される方が後を絶たない酷暑でした。いかがお過ごしになられましたか?今回は、今トップニュースである熱中症についてのおはなし、医師、仲真美子先生のレポートをご紹介します。最近テレビでは、天気予報で気温が異常に上昇し、熱中症に注意と表示されます。今年は気温がまるで体温計のように上昇したりしています。これまでに予測し得ない事態がおこっています。その一つが熱中症による救急車の出動回数です。それと天気予報では気温と一緒に熱中症予報を出しています。熱中症とはどのような状態なのでしょうか?これは高温下での運動や作業時に発汗機構や循環器系統に異常をきたし体温上昇や、発汗停止、虚脱、痙攣、意識障害などが起こるもので最後には生命の危険をも伴います。何か過酷な状況でないと起こらないように見えますが現代ではごく簡単に起こります。私の体験ですが3年ほど前、5月の日曜の朝前日の雨も上がりお天気も良いので車を洗おうという気になりました。結構いそいそと洗い、最後に仕上げにワックスをつけ磨こうとしたとき、気持ちよく軽い汗を流し満足感を味わえるかと思いました。ところが予想に反し気分が悪くなりめまいまで出ました。汗をかいたことによる脱水症状ではなく、喉が渇かないのです。おかしいと思いました。慌ててすぐ上の自宅に戻りました。まさかとは思いましたが食塩と水を飲みました。気分もよくなり眩量も嘔気もなくなりすっきりしました。この間10 分ぐらいでした。ある女医さんのお嬢さんが暑い日曜日の朝、冷房もせず野菜炒めを作っていたら急に気分が悪くなり眩量もし、あっという間にとうとう救急車を呼ぶことになったそうです。この様に条件が整うと日常生活の中にも簡単に熱中症は発生してきます。気温がもう少し低かったとはいえ、クーラーの無かった昔はどうしていたのでしょう?溶鉱炉など庇温多湿の職場もあります。熱中症に注意が必要なのは塩分不足という点です。( 図1) (図1) 熱中症と塩分