ブックタイトルtax-vol.72-2017-a

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14 コラム~現在のがん治療~!り”アスクレクリニック上野院長ナチュラルクリニック銀座仲員美子暑すぎる梅雨が終わると、寒い雨、雨、雨の日々!大雨にたたられたこの夏も終わり、9月一今年の秋はどんな気候なのでしょうか?季節が変わると、心も体も疲れて体調管理が大変!体のことが心配になりませんか?気分転換の旅もいいですが、小林麻央さんの事もあり、病気は早期発見が大切!特にがんは!ドックを受けてみるのはいかがですか?たっくすでは、この健康ページが皆様の参考になればと、仲慎美子先生から『がんの治療Jのレポートをいただきました。[がんの治療一免疫療法]最近NHKのニュースを見ていて進行がんが見つかった時、75歳以上では無理に治療しないを選択する人の割合が増していると報道されていたように思います。〈日本のがん治療の経過〉私が医者になった昭和50年頃は、国を挙げてのがん撲滅運動の最中で、特に日本では胃がんの撲滅に向けて研究が進められていました。その中で国立がんセンターができ、各県にもがんセンター病院が作られ、特にがんについて研究を行っていた癌研究会病院とともに、がんの研究・診断・治療について情報が集積されるようになりました。診断と治療など迷われた時には、セカンドオピニオンをこれらのがんの専門病院で受けられるのをお勧めしたいと思います。〈究極の治療ー予防的原因治療〉これらの研究結果を振り返ると、日本人に多い胃がんの集団健診の技法が開発されました。皆様よく御存じのバリウムを飲む検査です。少量のバリウムを使い2重造影法で早期の胃がんを発見するものです。これは日本では皆様よくご存じですが、外国ではこのような繊細な検査をできる人はなかなかいません。このようにして日本では胃がんの早期発見の集団検診が行われました。現在では胃カメラが開発され、更に研究が進みピロリ菌が原因と分かり、ピロリ菌を駆除することによる予防的治療が可能となりました。この様に日本で国民病とまで考えられた胃がんも究極の予防的治療にたどり着きました。子宮頸がんについてもヒトパピローマウイルスが関与することが判明しワクチンが開発されました。これらの検査はがんの早期発見のための検査ではなく、原因となる細菌やウイルスの診断が大事になります。〈検査法の進歩〉男性に増加傾向の前立腺がんはこれまで早期発見が困難で、原発巣が小さくとも骨などに早く転移し治療が困難でしたが、採血の検査で腫瘍マーカー、PSAが早期に上昇する。( 肉眼的に確認できない大きさでも上昇します。)大腸がんも検査方法の進歩で早期発見・早期治療が可能になったものです。便潜血反応で早期にポリープが発見でき、ポリープ5個に2個ほど早期のがんが混在しています。内視鏡下で早期がんが治療でき、直腸がんのように早期に肝臓などに転移しやすいがんを早期に発見治療できるようになりました。..