ブックタイトルtax-vol.70-2016-a

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概要

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コラム7誇るものでした。日本では肺がんが多く(70歳以上で)喫煙による肺がんのリスクが心配されますが米国では心筋梗塞が多く(20歳ぐらいからあり)それが心配されます。コレステロール値が高い人ほど血管の動脈硬化が進行し心筋梗塞になりやすいとここで報告されてしまいました。これがコレステロールの悪人になった始まりです。.●食事とコレステロール血中コレステロール値の上昇が問題でまず考えられるのは何を食べれば良いのかいけないのかということでした。食品中のコレステロールの含有量が問題となりました。そこで、肉類、鶏卵、乳製品が問題とされました。これは米国での当時の食事の状況でのお話です。食べ過ぎは良くないというものでした。例えば鶏卵は1度に5個以上食べないように、肉は400gぐらいに減らせれば上出来、牛乳、ヨーグルトを1日lL以上摂取しない等でした。この時何かの間違いか日本ではこれらの食品は摂取しない方がよいものと伝えられてしまいました。一時木は食品中のコレステロールの含有量が多いと、かに、海老、イカ、うに等おいしいものはいけないといわれる騒ぎでした。●日本動脈硬化学会の提案(2015)米国の心臓病関係の学会ACC/AHAもコレステロール摂取量と血中コレステロール値に相関を認められないことからコレステロールの摂取制限をやめました。伝統的な日本食(必須アミノ酸を含む蛋白が少ないのが欠点)や食事や運動の包括的生活習慣の見直しを提案しています。●最近の健診の傾向で気になる低蛋白血症最近男性の40歳代から50歳代の働き盛りの健診をすることが多くなりました。総蛋白(TP)、アルプミン(Alb )が低めの正常値なのです。これまで女性は貧血とよく見れば低蛋白血症でした。しかし男性はお肉と蛋白はしっかり摂取しているとばかり思っていました。意外にも男性も飲み会は和食系で毎日焼肉に通っているわけではありませんでした。朝食もパンやおにぎりでは血中の蛋白は増えません。夕食に和食では男性も蛋白不足になっていました。. 0食事、もう一度、見直す気になりませんか!このような話が、私たちには理解しやすく、経験による中身の濃い話で、身近に感じ自分と照らし合わせやすいかもしれません。たっくすでは長期にわたり、大切なレポートを頂いております先生を、改めて紹介させていただきます。氏名仲員美子医療法人社団葵会AOI国際病院健康管理センター所長医学博士、人間ドック健康専門医、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医1975年東京医科大学医学部卒業、愛知県がんセンター第二内科(造血器腫瘍・化学療法)に国内留学、(財)東京都健康づくり推進センター指導科医長(健康づくり介入事業の医療経済効果)、女性のための統合ヘルスクリニック「イーク丸の内」院長、東京医科大学病院非常勤講師、首都大学東京OU講座非常勤講師「癌について知ろう」