ブックタイトルtax-vol.70-2016-a

ページ
6/16

このページは tax-vol.70-2016-a の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

tax-vol.70-2016-a

6コラム生活習慣病の予防と改善所長仲員美子医療法人社団葵会AOI国際病院健康センター今年はオリンピックに暑さも忘れ、時間も忘れて過ごしたこの夏。秋を迎える体へばっていませんか?恒例、仲員美子先生のレポートですが、今回は、先生の提案があり、長年のお仕事の中で、皆様の参考になるお話をレポートとしていただくことにいたしました。. 健診診察室の風●コレステロールは悪者?私は健診センターで毎日60~80人ぐらいの方の診察をしています。毎日の診察の中でコレステロール値が高く内服中とか高いので食事制限をしていますとか何人もの方とお話をすることになります。今回はこのコレステロールにまつわるお話をします。●どうしてコレステロールが悪者になったか?!これはそもそも米国でのお話になります。最初は朝鮮動乱のとき死亡した若い米国兵士は病理解剖を行うとすでに血管に動脈硬化の所見が認められました。同時期に死亡した東南アジアの若い兵士には動脈硬化の所見は全くないとAFIP? (米軍病理研究所(ARMED FORCES INSTITUTE OF PATAHOLOGY: AFIP))が報告しています。次の報告は1960年代米国に徴兵制度があった最後のころ軍事訓練中の若い兵士が突然死を頻繁に起こし病理解剖するとほとんどが心筋梗塞であった。と報告されました。その当時、この報告に世間は騒然となりました。それは、当時心筋梗塞は老人のなるものと考えられていました。それなのに若い人が次々に亡くなるようではその国の未来の.発展はいかがなものか? 軍病理学(AFIP)・研究所は、診断協議、教育と病理学の医学専門分野の研究に関する米国政府機関で、病気の診断と病名が付くものは保障が出る米国で権威ある施設でした。この後米国ではどうしたのでしょう?国を挙げて調壺しました。そして心筋梗塞の原因を報告したものとして有名なマクガバンレポートなどがあります。そのしっかりとした調査の結果、心筋梗塞について良くないものと統計的に証明されたものがあります。1 肥満2 コレステロール値が高い3 喫煙でした。●この結果の米国での取り組み肥満についてはとにかくダイエット、運動など色々な事業が展開され日本にもビジネス、商品等色々紹介されています。社会的に責任のある職業では採用も継続も給与も影響が出ます。ちなみにこれまであまり肥満体の人が大統領になっていません。喫煙についても良くご存じとように禁煙運動を展開し予想以上に癌が減りました。この医療経済効果は世界に