ブックタイトルtax-vol.7-1985-a

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概要

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..0 香水とは``液体の宝石"と言われる香水を広義に解釈すれば、パルファソ(香水) 、パルファン/ドトワレ、オーデトワレ、オーデコロソ等があり、狭義には香水そのものですが、要は香料をエチルアルコールに溶かし冷暗所で暫く保存熟成させろ過したもので、香料がアルコールに対して多い少いによって分類名称が変り、更にその香料の原料によって価格も変わるのが一般的です。香料約2~3%に対し蒸留水10% 位加え、更にエチルアルコールを加え100 %にしたものがオーデコロソです。又、香料を4~5%にしたものがオーデトワレ、バルファソドトワレであり、香料10% ~25%位にエチルアルコールを加え蒸留水を使わないものが香水です。これ等は香水製造会社の秘密であり我々には発表されません。更に香料の原料によって分類されます。0 香水の原料香料の製造会社には天然香料と合成香料があります。勿論、天然香料の方が高価であり合成香料の方が安く出来るのが一般的ですが、天然香料の内植物の花・葉・根・茎・果実等から取ったものでもその年の天候その他の事情によって出来不出来がきまります。その香りの調合には永年その仕事にたずさわり、調香゜ノ‘師として立派な香ラ水を創る人の鼻次ペIレ第と言う訳です。サ天然香料の原料にイユは植物の他に動物婦人部コーナーl又、その香りの主流になる香料の種類に依り大別し十数種の香りに分類されますが、フローラル調(花の香り) ・スパイス調・オリエソクル調・グリーソノート調がほとんどです。その香りの基調となるものは、バラの香りとジャスミソの香りと言われております。さて、原料関係特に天然香料の主産地であり、プラソスの地中海沿岸の温暖な気候風土を利用した原産地に香料製造会社の多いグラースがあります。化学香料はむしろドイツ・スイス等が有名です。から取ったじゃ香? 海狸香・竜涎香等が処方して創られます。これだけではなく、近年人造香料のアルデヒドの研究により、これ等を処方したものが主な香料の原料です。大底の香料会社には研究室があり、その室の中には何百.何千の香料見本があり、その中から何十・何百もの原料を調合して香水見本を創り、香水製造会社へ売り込むのです。香水製造会社は更に自分の研究室で充分に検討を加え、初めてその香水の名称を命名し、容器をデザイソしビソ会社或いは外箱ラペル等の容器をデザイソして発注するのが一般的であります。こうして出来上った商品を販売するためには宜伝をしなければなりません。現在の香水会社にはまた色々な系統があり、百五十年二百年と歴史をもっている専門の香水会社が有り、ファッショソで有名になったデザイナーの香水会社もあり、更にその名義を、ローヤルティで借りている製造会社も多数有ります。今、世界で香水と言えばフラソスと言われる位、切っても切れない位有名になっておりますが、たしかにその製品と価格では他の国より良いものが多いようです。長い歴史と風土と良質アルコールのお陰で、フラ`ノスの誇る産業として当分の間世界のトッブを行く事-7-