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概要

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8コラム健やかな生活のために監修者仲演美子Platanus NetworkIntegrated Health Clinic for Women女性のための統合ヘルスクリニック「イーク丸の内」院長医学博士・認定内科医・産業医・人間ドック認定医女性の多くが男女差なく仕事をしている今日。ストレスも病気も変わらない時代になりましたが、女性だけの病気があります。女性の病気はなかなか人前では話しにくいものなので、前回(検診を受ければ、多くの命を守る事が出来ます。一乳がん検診)に続き、今回はワクチンを接種すれば多くの命が助かるお話です。知っていますか? 子宮頸がん。ご存知でしょうか? 平成21年11月に厚労省で認可が下り12月22日より接種が開始された、このワクチンの詳しい話。女性にとっては、大変大切な話。奥様、娘さんがいる家庭をお持ちのお父さんには、ぜひ読んでいただきたいお話です。●' ',女性をがんから守ろう~子宮がん一最近女性のがんが話題になっています。これは特定健診を実施して、男性はまさしく内臓脂肪が増加しメタボ改善運動が必要な方が多くなっていました。そのため効果的な事業を行えば荒川区での事業のように男性は食事でスルスル痩せます。しかし女性はメタボの対象者も少なく、女性ホルモンの影響で皮下脂肪になり痩せるのは困難です。この事業を施行する対象年齢の男性では高年齢の人に多い前立腺がんに比較し、女性では乳がんや子宮頸がんは20歳からあるため、この年代は女性ではしっかりしたがん検診が必要です。早期発見、早期治療、予防的治療に費用をかけた方が女性の生涯医療費が少なくできる事が明らかです。(図1)図1 女性の主要死因咆)ool ol ~年齢調整死亡率(人口10万対) 0.1 ,1950 ' 6' 0'70(年) ・so ・go 2000・01女性で多い悪性疾患は日本では胃がんでした。これは最近減少してきています。これは冷蔵庫の発達による食品の塩蔵が不要となったことも多いのですがピロリ菌が関与していることが判明しました。従って抗生物質で予防的治療が可能となりました。今後さらに減少すると考えられます。以前少なかった日本の女性の乳がんは最近増加してきています。欧米と異なり若い年代にも多いのが特徴で、早期発見の検診も欧米とは異なり20代から必要となる事が判明しました。若い年代の女性のために超音波検査が必要です。(図2).一方日本では以前子宮がんで亡くなる方が多かったのですが、子宮頸がんは検診と衛生環境の改善で1990年代前半までに減少してきていました。ところが最近若い年代で増加しています。(図3)