ブックタイトルtax-vol.18-1990-a

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概要

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( ずいそう)『包丁』.新宿税務署飯島正和私が包丁を使うようになったのは小学生の頃からて、最初は梨・桃・柿や林檎といった果物を、食べる必要に迫られてだった。農家は春には田植えや蓑蚕、秋には稲刈りと忙しい時期が集中する。父母と兄妹の家族ては、自分がご飯の支度をしなければならなかったから、包丁を自然に使うようになった。今は、土日の休みに気が向けば家内の手伝いをしたり、釣ってきた魚の加工てあるが、魚のあつかいはなかなか上手になれない。所詮家庭の包丁とまな板はどちらも小振りてある。大きめの魚は、まな板からはみ出してしまい、包丁を使うのに最も困る。ぶつ切りにしようとしても、骨が太くて固いから簡単に切れない。それに比べて、お剌身は切りやすい。骨がないから縦横斜め、自由に切れる。と言うものの多少は包丁にも依る。あるところて急にお剌身を切ることになった。文化包丁しかないのて`ゃむなく使ったが、何と切りにくかったことか。やはり、道具だと思った。税の一ロメ. みんな豊になった証拠だね。費のパターンが違うんだよ。モ父「そうだろう。人によって消父「そういうことだよ」昨年帰省したおり、スーパーマーケットからプロックの剌身を買ってきて、切ろうと母に包丁を出してくれるよう頼んだところ、何本もの包丁を出してきて、『どれても使え』と言う。何てこんなにあるのだと聞くと、『良い物は切れ味が違う、これは私の道楽だ』と言う。どうやら瀬戸の料理店へ嫁いだ姪から仕入れた知識らしい。信州の田舎から名古屋まて買い物に行ってくるのだと聞いた。毎日毎日が単調な暮しの中にあって、買い物にてかけることはおおいに気分転換になることだろう。買ってきた包丁は仕舞って箇いたままてあるが、おいしい料理は出来ないけれど、使い慣れた包丁が母の味を出してくれた。最近、娘たちが台所を使うようになった。何をしているのかと覗くとクッキーを作るのだという。小麦粉、卵と砂糖などを使ってるが、包丁は見かけない。今から切る・削る・そぐと、包丁のいろいろな使い方を覚えて将来に備えてはしいものと思うが、その気はなしヽようだ。<節約するね」興味があるよ。食費はなるべゃないけどファッションには子「なるほど。ぼくはグルメじ節約するのかも知れないね」グルメの人たちは、衣服代を時代があったというのにね。は食べることで精一杯という父「例えば、グルメとかさ。昔子「どんなふうに?」わってきたね」父「最近は趣味もいろいろと変消費税って公平くさん消費する人はたくさん繋負皐るとい.分が、現状の状況に合っているということだね」子「すると、消費税のようにた公平と言えないかね」ところで、消費税は原則とくらしを未来を築きます。新税制。して、すべての財・サービスに課税されるけど、当然だね。食料品は生活必需口罪がら非課税だ、と言っていると趣味の違いで税負担が異なり、不