ブックタイトルtax-vol.16-1989-a

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概要

tax-vol.16-1989-a

{署からのお知らせ消費に広く薄い負担を求める「消費税」が平成元年4月1日から導入されました。個別間接税が直面していた問題を根本から解決し、税制全体の負担の公平感を高めるため、消費に広く薄く負担を求める「消費税」が平成元年4月1日から導入されました。消費税とはとんな税でしょうか。● 消費税とは●・消費税は物品、サービスの売上げ(国内において事業者が事業として対価を得て行う資産の譲渡、資産の貸付け及び役務の提供)並びに輸入品(保税地域から引き取られる外国貨物にかかります。・消費税は価格に上乗せされ、最終的には消費者が負担します。税務署への納税は、製造、卸、小売、サーピスなどの各事業者に行っていただきます。輸入品にかかる消費税については、輸入者に税関へ納めていただきます。・消費税は各取引段階で課税されます。また、生産、流通の課程で二重三重に税がかかることのないような仕組みがとられています。● 消費税のポイント●く低い税率>税率は3%で売上税より低く、外国に比べても極めて低くなっています。く計算は年1回、申告、納付は2回>課税期間は原則として1年なので、税額の計算が必要なのは確定申告・納付の年1回だけです。また、申告・納付は確定申告納付、中間申告・納付の年2回です。<納税の事務負担の軽減の工夫>事業者の納税の事務負担を減らすため、簡易課税制度を設けたり、売上税のときの税額票のような書類を不要とするなど、様々な工夫がされています。く非課税範囲の限定>消費税は広く薄くほとんど全ての取引にかかります。非課税は金融、資本取引などのほか医療、福祉、教育の一部とし、売上税のときに比べ、非常に限定されています。このため、取引を課税分と非課税分に分ける手間が省け、納税事務は極めて簡単になります。<円滑・適正な転稼のための対策>消費者、事業者に対し、消費税が転嫁を予定したものであることを幅広くきめ細かく説明していくこととしています。独占禁止法の特別措置として、暫定的に、中小事業者が消費税分の上乗せを申し合わせることなどを認めることとしています。く消費税の増収を差し引いても大幅な減税>所得税などの大幅な減税や物品税などの個別間接税の廃止により、消費税の導入などによる増収分を入れても、全体で差し引き2兆6千億円(昭和6頷F度ベース)の減税となっています。-10 -..