ブックタイトルtax-vol.13-1988-a

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概要

tax-vol.13-1988-a

となっています。何時の時代も国民は、、ハーのようです。英国では、ポージーリングと言って、リングの中に文字(名前や愛の言葉)を彫ったリングが流行しています。Omnia Vincit am or (Love conquersall things)Gage d'amour (Pledge of love) etsこのようなロマンチックな言葉を入れた結婚指輪らしいリングは、今でも充分新しい気がします。.たような所もあり、貧しい人達の多い日本では、もっと生活に必要な品物を贈る事が好まれ、リングを必要としなかったのでしょう。現在でも、尾崎紅葉の「金色夜叉」に書かれた「ダイヤモンドに目が眩んだのか」と言う女性に対する恨みと、軽べつと、貧乏人のひがみか、美化された日本人的判官びいきのためなのか、ゆえに今でもダイヤモンドのリングを結納の時に欲しくないという女性もいらっしゃるようです。中国では、動産として男性社会で発達したため、主人から妻や妾に贈られたようです。女性が男性の持物の一部であったことから、「本日は生理中で、今夜は床を共に出来ません」という日に着けさせたようです。宝石、特にヒスイが大好きな民族で、赤、紫、黄、緑、黒など、各色毎にラッキーを呼ぶ言葉が付き、死者の口にマウスジェードを入れ、生活の中に宝石が入り込み、髪や腕などを飾ったり、着物に着けたりしましたが、リングを結納として贈ることはなかったようです。.ポージーリング結婚指輪は、大切な物として贈るということがはじまりですが、何時の頃からか、家同士の結婚の時代になると資産の程度に基づいて贈られるようになったようです。ギリシャ神話の宝石や法王の宝石など、宝石の一つ一つの言葉にあやかって贈られた時代や沢山の宝石で女性を買い取った時代が、ヨーロッパでも長く続くのです。宗教上の誓いのリングは、これからも変ることなく続くことでしょうが、婚約指輪の方は、時の流れにより変化し、現在欧米では、二人が二人の為にリングを作る時代になっています。ダイアナ妃のサファイヤリングとアンドリュー王子のルビーリングについて、インタビューでは、二人で家庭を築くさきがけとして、二人で宝石店に行ってデザイナーの人に自ら希望するデザインのリングを造ったと説明されていました。これからは、自分達の大切な思い出のためのリングをはめる時代がきたのです。日本では、平安時代にコヨリで薬指をしばって結婚の約束をしたようですが、着物との折り合いが悪いために発達しなかったと思われます。又、家と家の結婚、職場に人手が必要とばかりに女性が人手として結婚させられ-9-エンゲージメントリング日本でも近年映画のように、買ってあげたいと思っている男性も多くなり、女性も女優さんのように、彼に買って貰いましたと手を□元にあてて、ほほえみたいと思っています。そして、二人で自分達の誓いのために、彼を近くに感じるために、自分達だけのリングをはめたい人達が沢山います。地球が小さくなって、世界中を飛び回る日本人となった今、二人の目印しに指輪をすることは、素敵な事だと思います。