ブックタイトルtax-vol.12-1987-a

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概要

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婦人部コーナーお茶は不老長寿の健康飲料茶栽培の発祥地である中国には、銘茶で知られる地が、広大な国土のいたるところにあります。お茶の木はッパキ科の常緑植物で、温帯から熱帯地方にかけて生育していますが、栽培には年平均気温12 度以上、年雨星1,400 ミリ以上の気候温暖な土地がふさわしいといわれています。中国で、お茶が生育するのは、黄河を境にして南側、福建省、広東省、雲南省などが特に産地として有名です。また、5,000年以上も昔からお茶が薬として使われていたと伝えられる中国には、樹齢数100 年の茶木がざらにあり、雲南省にはなんと樹齢2,000年を数える茶木が、今なお毎年、味わい深い茶葉を茂らせているそうです。“古いものほどおいしく、健康にいい,,と考える中国の人々にとって、こうした樹齢の古い茶木から摘まれたお茶は、たいへん価値あるもの。お茶を摘む時期になると、茶木には夜通しで見張りがつけられ、茶葉ば他の木のものとは混ぜずに" 1本の茂みからとれたお茶”として売り出されます。世界広しといえどもほんのわずかしかないという希少価値、濃厚で香り高い味、そして多分、樹齢にあやかり、健康で長生きしたいという願いが“飲みたい',気持を募らせるののでしょう。日本円に換算すれば1キロ当り30 万円とも50万円ともいわれるこうしたお茶も、引っ張りだLの人気~,"f,雲南省の油頭にはお茶好き高じて“お茶で身上つぶす,,という言い方があるそうですが、おいしいお茶には金銭に糸目をつけないあたり、なるほどとうなずけようもの。もちろん、辺境に暮らす人々にとって、お茶がビタミンCの供給源として欠かせないものだったという事情もありますが、お茶好きを自認する私達日本人さえ比べものにならないほど、中国の人々のお茶好きには、何やら奥深いものを感じませんか。ところで中国には、数百種以上のお茶があるといわれていますが、その種類は、色、形、香り、味、そして生産地とその製造方法の違いから、緑茶、青茶、紅茶、黒茶、黄茶、白茶の6つに大別することができます。製造方法の違いからいうと、1. 不発酵の緑茶2. 半発酵の青茶3. 完全発酵の紅茶4. 後発酵の黒茶政塊紅茶I中国紅茶は味もよいが香りがもの足りないともいわれる。が、バラやもくせい、くちなし、はまなすなど、花の芳香を持たせたお茶がたくさんある。これはバラの花を加えたもの。- 8-..